コエンザイムQ10の歴史

コエンザイムQ10の発見

コエンザイムQ10は、1957年にアメリカのウィスコンシン大学のクレイン博士らによって発見されました。
研究の中で、博士たちの研究チームは、牛の心臓のミトコンドリアから脂溶性のある物質を取り除くことに成功します。

もともと、クレイン博士らはミトコンドリア内でのエネルギー生産にホウ素がどう関わってくるのかを明らかにすることを目的としていました。
クレイン博士たちは、イギリスのリバプールでモルトン教授らが発見した「ユビキノン」という物質と、自分たちの見つけた脂溶性の物質が同じものであることに気が付きます。
研究を進めていくと、その物質はミトコンドリアのエネルギー生産の過程で重要な役割を担っていることが明らかになりました。
そして、のちにその物質は「コエンザイムQ10」と名付けられ、世界中で知られることとなります。

コエンザイムQ10の広がり

コエンザイムQ10が発見された翌年、その化学構造が正式に決定され、コエンザイムQ10は世界中で本格的に研究されるようになりました。
しかし生物の体内から発見されたコエンザイムQ10は、複雑な構造をしていたため、なかなか量産技術が確立されませんでした。
そんなコエンザイムQ10の大量生産を可能にしたのが日本なのです。
大量生産技術が確立したことで、コエンザイムQ10の研究はさらに進みます。

1973年には、日本でコエンザイムQ10が心不全の治療薬として世界で初めて認可されました。
そして世界中の医療の現場でコエンザイムQ10が使用されるようになっていったのです。

コエンザイムQ10の現在

さらにアメリカでは1990年代以降、健康食品やサプリメントとしてのコエンザイムQ10が販売されました。
コエンザイムQ10は体にもともと含まれている物質であるということ、普段から食べているものにも含まれているということで安心感が強く、非常に話題を呼びました。
一方で、日本では法律などの関係上、コエンザイムQ10は医薬品としてしか使用されていませんでした。

2001年、食品、医薬品の区分が変更になり、日本でもようやくサプリメントなどの健康食品としてのコエンザイムQ10が販売されるようになります。
2004年には化粧品としてのコエンザイムQ10も作られるようになり、日本でも一大ブームになりました。
幅広い機能を持ちながらも非常に安全性の高いコエンザイムQ10は、サプリメントとしても世界中で人気を集めています。

現在では、医薬品、サプリメント、化粧品と様々な形でコエンザイムQ10が販売されています。
コエンザイムQ10の研究は、世界各国で続けられています。
まだまだ多くの可能性を秘めているコエンザイムQ10、今後のさらなる活躍が期待できます。

ページの一番上に戻る