医薬品としてのコエンザイムQ10

目次
  1. 医薬品とサプリメントの違い
  2. 心不全の治療薬・コエンザイムQ10
もともと、日本でコエンザイムQ10は心不全の薬として研究されてきました。
サプリメントや健康食品としてもコエンザイムQ10の販売が日本でも認可されるようになり、そちらのイメージのほうが強いという人も少なくありません。
しかし、コエンザイムQ10は医薬品としても活躍しているのです。

医薬品とサプリメントの違い

そもそも、医薬品はサプリメントと何が違うのでしょうか。
確かにどちらも健康のために使うものだから、同じように感じてしまうかもしれません。
しかし、医薬品とサプリメントはその対象や目的などが異なるのです。
簡単にまとめると、以下のようになります。

医薬品 サプリメント
対象者 病気の人 健康な人(健康が気になる人)
目的 病気の治療・改善 健康維持・健康増進
使用基準 医師・薬剤師の管理下で使用 個人の判断で購入・使用
品質 法で定められ、一定の基準がある 基準がなく、製品により異なる
購入場所 認可を受けた場所のみ 様々な場所・方法で可能

医薬品は病気の人を対象とし、その病気を治すために使われます。
品質も一定で国の認可を受けたものしか医薬品を名乗ることはできません。
薬局など限られた場所でしか購入することができないという難点もありますが、医師や薬剤師の管理下にあるので安心して使用することができます。

また、サプリメントは基本的に健康な人を対象とし、病気の治療を目的とはしていません。
個人の判断で使用するため、十分に理解しないで使用して体に悪影響を及ぼす可能性もあります。
しかし、薬局だけでなくスーパーやコンビニ、ネット通販などで簡単に購入できて、様々な人が気軽に利用することができます。

現在の健康を維持したい、将来も健康でいたい、と考えている人が使うのがサプリメント。
健康が損なわれていて、病気を治したい、と考えている人が使うのが医薬品というように、正しく理解しておきましょう。

心不全の治療薬・コエンザイムQ10

コエンザイムQ10の化学構造がアメリカで決定されてから、日本でコエンザイムQ10は、心不全の治療薬として研究されるようになりました。
心不全は、心臓のポンプ機能が低下し全身に血液を送ることができなくなってしまう病気です。
日本人の死因として二番目に多い病気でもあり、非常に恐ろしい病気です。

心臓の機能が低下している人がコエンザイムQ10を摂取することで、心臓でエネルギーを大量に生産し、心臓のポンプを強くする効果があります。
実際に、心不全などで心臓の機能が低下している人は、コエンザイムQ10の血中濃度が通常時の半分にまで低下していることがあるのです。
コエンザイムQ10を摂取し続けることで、動悸や息切れ、立ちくらみなどの軽度の心不全の症状の改善が期待できます。
また、コエンザイムQ10には他の薬の機能を高めたり、副作用を軽減したりする能力があるとされています。
コエンザイムQ10が医薬品としてさらに活躍できるように現在も研究・開発が進んでいるのです。

ページの一番上に戻る